メンテナンス

PPCアフィリエイトのメンテナンス。効率的におこなうための3つの手順

PPCアフィリエイトで利益を最大化させるためには、メンテナンスが必須であると考えています。

「出稿すること」ばかりに意識が向いていて、すでに出稿した案件についてはほったらかしにしている人が多いようですが、大事なのは「出稿した後」です。

出稿した案件がどんな状態になっているかを随時チェックして、お手入れをしてあげましょう。

きちんと数値で計測し、分析していくことが大事になってきます。

メンテナンスをおこなう意義

これから、ぼくがおこなっているPPCアフィリエイトでのメンテナンスについて書いていきますが、本題に入る前に「メンテナンス」とは何なのか、その定義を明確にしておきたいと思います。

2つのメンテナンス

ぼくは、メンテナンスには「攻めのメンテナンス」「守りのメンテナンス」があると考えています。

攻めのメンテナンス

売れてる案件をさらに拡大させていくメンテナンスです。

誘導率やCVR(成約率)がある程度高く、売れるとわかりきっている案件が出てきたときに、それをさらに売っていくためにおこなうメンテナンスです。

守りのメンテナンス

成果は出ているけど広告費がかかりすぎて利益が少ない案件に対しておこなうメンテナンスです。

誘導率やCVR(成約率)の改善を図ることによって、広告費のパフォーマンスを上げていきます。

この記事でお話しするのは、「守りのメンテナンス」についてです。

守りのメンテナンスをおこなう目的

広告費がかかりすぎているということは、多くの場合は「何らかの原因によって誘導率やCVR(成約率)が低くなっている」ということです。

その原因をつきとめ、改善していくことによって広告費を抑えていくのが「守りのメンテナンス」の目的です。

守りのメンテナンスをおこなうことによって改善するべき状況は、以下の通りです。

守りのメンテナンスで改善する状況
  1. 赤字
  2. 黒字だが利益が少ない(広告費率が高い)

メンテナンスをおこなうというのは、まず「ある程度売れている案件がある」ということが前提になります。売れている案件がないなら、まず売れる案件を探して成果を出すことが先決です。

守りのメンテナンスをおこなう目安

赤字という状況ならメンテナンスをおこなって改善していくのは当然ですよね。

ぼくは「黒字だが利益が少ない」という状況でも守りのメンテナンスをおこないますが、「利益が少ない」というのが具体的にどのような状況かというと、

広告費率30%以上(=利益率70%以下)

ぼくはこのあたりを目安にしています。広告費率が30%以上の案件があったなら、それは利益が少ないよね、広告費がかかりすぎだよね、と。

たとえば売り上げが10万円の案件があったとして、そのうちにかかる広告費が3万円を超えていたらその案件は守りのメンテナンスをおこなう対象にしています。

理想の状態は広告費率20%以下です。ジャンルや案件にもよりますが、ざっくりとした目安として広告費率20%以下にまで持っていけるように守りのメンテナンスを施していきます。

この目安は、おもに商標キーワードPPCの場合です。関連キーワードPPCの場合は、様々な状況が想定されうるのでもう少し幅を持たせた目安にすることが多いです。
ここでいう「広告費率」とは、「確定報酬」ではなく「発生報酬」に対してかかった広告費という定義で話を進めていきます。

守りのメンテナンスの全体の流れ

ぼくがおこなっている守りのメンテナンスの具体的な話をする前に、ざっくりとした全体の流れを書いておこうと思います。

守りのメンテナンスの流れ

  1. 原因を特定する
  2. 仮説を立てて改善する
  3. 検証する

これからひとつずつ細かく書いていきます。

1.原因を特定する

まず、現状を把握する必要があります。広告費が多くかかってしまっている原因はどこにあって、どのような状況なのか?ということですね。

ただ闇雲になんとなく、ここが悪そうだから・・・という理由でメンテナンスをおこなうのは逆効果で非効率的です。まずはどこが悪いのか、どこで流れが滞っているのかを特定するべきです。

原因を特定するために数字で計測する

ここで大事なのは、状況をきちんと数値で把握するということです。誘導率やCVR(成約率)などを計測した上で、事実としてどのような状況なのかを客観的に捉える必要があります。

たとえば、複数の案件を出稿していてそれらを全体で計算したとき、広告費率が50%だったとしましょう。

その中にはきっと、20%の案件もあれば80%や90%の案件、赤字の案件などが入り混じっている・・・という状況でしょう。満遍なく50%ということはまずあり得ないですよね。

20%という低い広告費率で利益が取れている案件があるのに、足を引っ張っている案件があるので全体で50%という数字に落ち着いてしまっている・・・と。

こういったとき、もっとも簡単で効果的なメンテナンスは「広告費率が高い案件を損切りする」ということです。あるいは、「そのような案件から優先的に重点的にメンテナンスしていく」ということです。

いずれにしても、「何がパフォーマンスを悪化させているのか」を特定するためには、数字で計測しておく必要があります。

今回の例のように「広告費率が高い案件がどれか」を特定するためには、案件ごとに広告費率を計上しておくなどですね。

2.仮説を立てて改善する

前項「1.原因を特定する」で広告費のパフォーマンスが悪くなっている原因を特定できたら、いよいよ改善に取り掛かります。

原因別にどのような改善をおこなっていくかを説明していきます。

広告のCPC(クリック単価)が高い場合

広告費のパフォーマンスが悪くなっている原因が「広告のCPC(クリック単価)が高い」だった場合、CPC(クリック単価)を下げるための改善をおこないます。

広告のCPC(クリック単価)が高くなる原因は以下の通りです。

CPC(クリック単価)が高い3つの原因

  1. 無駄に入札価格を上げすぎている
  2. ライバルが多すぎて高騰している
  3. 品質インデックスが低い

詳細はこちらの記事をご覧ください。

http://www.ppcppcppc.com/cpctakai.html

誘導率が低い場合

広告費のパフォーマンスが悪くなっている原因が「誘導率が低い」だった場合、誘導率を上げるための改善をおこないます。

取り組んでいる手法が「商標キーワード」か「関連キーワード」かによって誘導率の改善の方法は変わってきます。

商標PPCで誘導率が低くなる原因は以下の通りです。

商標キーワードPPCで誘導率が低い7つの原因

  1. LPに余計なコンテンツを詰めている
  2. 広告文とコンテンツがマッチしていない
  3. お得感を打ち出せていない
  4. 別の意図でクリックされてる(同名の別商品がある)
  5. 別の意図でクリックされてる(別シリーズが存在する)
  6. 別の意図でクリックされてる(商品名に固有さがない)

詳細はこちらの記事をご覧ください。

http://www.ppcppcppc.com/shouhyouyuudouritsuhikui.html

誘導率が低くなっていることがわかった場合(関連PPC)の改善

(URL)

CVR(成約率)が低い場合

広告費のパフォーマンスが悪くなっている原因が「CVR(成約率)が低い」だった場合、誘導率を上げるための改善をおこないます。

http://www.ppcppcppc.com/cvrhikui.html

改善をおこなう際のポイント
誘導率やCVR(成約率)を改善する前に、まず確認しておくべきなのが「対象外キーワード」です。

しっかりと対象外キーワードを設定して「こちらが意図せぬ無駄なキーワードで広告の表示をさせない」ことが、もっとも効果的でスピーディーなメンテナンスです。

キーワードをコントロールするということは「どんな人を集めるか」をコントロールできることになり、それによって誘導率やCVR(成約率)は大きく変わります。

無駄なキーワードをきっちりと除外できていれば、それだけで誘導率やCVR(成約率)が改善されるはずです。

3.検証する

前項「2.仮説を立てて改善する」で立てた仮説通りの結果が得られたか、検証をおこないます。

正しく検証結果を割り出すためには、改善をおこなったとき、その内容を記録しておくことが大事です。そうじゃないと、改善する前と改善した後で「どのような変化があったか」が検証できません。

  • 改善をした日付
  • 改善の内容
  • 期待している効果
  • 改善前の数値(誘導率、CVR、広告費など)

ぼくはこんな感じで、記録をつけています。

これらの記録をしておかないと、もし改善によって良い効果が得られたとしても、その結果が「どの施策によって」得られたのかがわかりませんし、「どういう結果を見込んで改善をおこなったのか」も忘れてしまいますし、「どれぐらい変化があったのか」も検証できません。

「なんとなく、前より良くなったかな」というだけでは、次に活かせないので。

また、改善によって効果が得られなかったときにも、記録をつけておくことで「この改善内容はあまり効果がなかった」という結果を得ることができます。

「じゃあ、次は別の改善を施そう」と、次に進めますよね。

自分にわかる形でいいので、必ず改善内容を記録したほうがいいです。ぼくはスプレッドシートに記録しています。

また、ある程度のデータが集まってからでないと正しい分析や検証ができないので、ぼくはそこも留意しています。

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