数か月ほど前に「買取ジャンルでの関連PPCアフィリエイト」に挑戦しましたが、中途半端なところで終わってしまいました。



それからは別の作業が忙しくなって買取ジャンルから離れていたんですが、先月(2019年4月)からまた買取ジャンルに取り組み始めました。
ASPの担当者から「コレ、PPCで成約取れますよ!」と提案された案件が、とある買取案件だったんです。
「買取か・・・また結果出ないのでは」と思ったんですが、その担当者が好条件を提示してくれたので、ちょっとやってみることにしました。
その結果・・・5月はその案件のみで9万2304円発生させることができました!広告費は3万1122円。
たいした成果ではありませんが、この成果を出すためにやったこと、工夫したことなどを思い出しながら書いていきます。自分用の備忘録という意味も兼ねて。
(本当なら作業内容をこのブログに毎日綴っていたらよかったんですが、時間的に厳しいもんで・・・一気に振り返ってまとめる形となりました。)
目次
成果が出た要因
本題に入る前に、この成果が出た要因を振り返ってみようと思います。
- 検証と改善の繰り返し
- いきなり特単
- 成果地点が「査定申込」
1.検証と改善の繰り返し
まず改めて実感したのは、やっぱり「検証と改善の繰り返しが大事」ということですね。
4月は成果なしの赤字でしたが、その期間におこなったテストによって多くのデータを得ました。それがなければ5月の成果はありえませんでした。
仮説を立て、実行してデータを集めて検証してまた新たな仮説を立てる・・・その繰り返しによって5月に入るころに勝ちパターンが見えてきて、ポツポツと発生するようになりました。
それからも検証と改善をおこない、5月後半からはさらに成約のペースが上がりました。
やっぱりコレしかありません。アホほど稼いでいる凄腕の先輩方もみんな口を揃えて言うてはることですし、間違いありません。
2.いきなり特単
この買取案件、いきなりASPの担当者から特単をもらいました。
っていうか、電話で「特単つけるんで取り組んでもらえませんか?」みたいな感じで提案されたんですね。
しかも6倍くらいの特単!「ああ、やってみましょうか」みたいに冷静ぶって答えましたけど、鼻息はだいぶ荒かったと思います。
まったく知識のない商品ジャンルの買取でしたが、軽くリサーチしたところ、PPC出稿しているアフィリエイターが少ない(ほぼ皆無?)こともあり、すぐにやることに決めました。
この特単がなければ、利益はなかったでしょう。ASPの担当者をつけておくというのは本当に有利な状況を生み出しますね。
3.成果地点が「査定申込」
この案件は成果地点が「査定申込」でした。これは大きいですね。
以前の記事でも書きましたが、当然ながら成果地点が「買取完了」の案件より成果が発生しやすくなります。
いくら報酬単価が高くても成果地点が遠ければ意味がないので、案件選びの際には絶対にチェックするべきだと思います。
あとは承認率ですね。この案件の承認率は50%ほどなんですが、ASPの担当者は「80%くらいまで上げられると思う」と言っていました。果たして、それがどこまで現実になるのか・・・?
ASPの担当者から「承認率保証80%」を適用した旨の連絡がきました。実際に確定報酬に反映されていました。嬉しい!
戦略・リサーチ編
では本題に入っていきます。まずはどのような戦略でこの買取案件を攻めようとしたかを書いていきます。
- 固有名詞で展開
- 固有名詞の上位概念で展開
- 切り口を見つけるために訴求ポイントを探す
固有名詞で展開
買取案件で多くの人が実践しているのは「固有名詞を抜き出してそれぞれのページを作成する」という手法です。
たとえば車買取なら車種ごとにページを作成し、車種名でキーワード出稿してそれぞれのページにアクセスを集めるといった感じですね。
今回の買取案件の場合も、公式サイトに大量に固有名詞があったのですべて抜き出してやろうと考えました。
固有名詞の上位概念で展開
固有名詞だけではなく、それらを包括する上位概念(カテゴリー的な名称など)などもキーワードや切り口として使えないかなどを検討しました。
上位概念として考えられるのは、
- ジャンル
- メーカー
- 部位
- 種類
などでしょうか。
上位概念の他にも、
- バージョン
- 色
- 状態
など、その商品をカテゴライズできる概念・要素があると思います。
切り口を見つけるために訴求ポイントを探す
固有名詞で展開していくのは当然として、他にどのような切り口で攻められるかを考えました。
切り口を探すために、ぼくはその案件の「訴求ポイント」を決めます。
訴求ポイントは「その案件の強みや特徴・メリット」から導きます。そのために以下のことをおこないました。
- 案件のリサーチ
- 競合他社のリサーチ
アフィリエイトしたい案件のことだけをリサーチしても、どこが優れていてどんなメリットがあるのかなどはわかりません。
競合他社をリサーチして比較することによって初めて、それらが浮き彫りになってきます。
その市場の中での立ち位置などもなんとなくつかめてきますし、比較コンテンツを作成する際のネタにもなります。
で、リサーチの結果、明らかになったその案件の独自性や強みは「キャンペーンのお得感」でした。
他の競合他社と比べて、その案件は買取金額UPキャンペーンが強烈であり、そこに独自性を感じました。これを訴求ポイントと設定。
その訴求ポイントを打ち出すために、
- どのような切り口でコンテンツを作ればいいか?
- どのようなコンテンツ内容にすればいいか?
- どのような順番で書けばいいか?
- どんな人がターゲットになるか?
などを考えました。
そして出た案が、
ターゲット | 競合他社で買取をしようとしている人 |
---|---|
切り口 | 買取業者比較コンテンツでキャンペーンのお得さを訴える |
キーワード | 競合他社名 |
ザックリ言うとこんな感じです。
この時点ではガッチリ決めるわけではなく、叩き台としてアイデアを出していく程度にとどめておきます。
あまり考えすぎても時間がもったいないし、これからテストしていく中で固めていけばいいので。
結果的には、5月はこの切り口でたくさん成約されることになりました。
サイト作成編
次に、サイト作成の際に工夫したことなどを書いていきます。
- 固有名詞ごとのページを大量作成
- ショートコードでコンテンツを一元管理
- アフィリエイトリンクに計測用パラメータを仕込んだ
固有名詞ごとのページを大量作成
公式サイトから抜き出せた固有名詞は800ほどありました。
その数だけページを作成していくわけですが、ひとつずつ手動で作成するわけにもいかないので効率よく作成できる仕組みを構築しました。
- スクレイピング
- カスタムフィールド
- スプレッドシート
これらを駆使して効率的にページを大量作成しました。
かなり複雑なことをやったので思い出して書くのは大変ですが、おこなった作業を簡単に説明すると
- 公式ページから必要な項目をスクレイピングで一気に抜き出し
- 抜き出した項目に対応するカスタムフィールドを設定
- カスタムフィールドに対応するスプレッドシートを作成
- スクレイピングで抜き出したデータをスプレッドシートに入力
- スプレッドシート(csvファイル)をwordpressにインポート
- 確認・微調整
こんな感じです。実際には各工程において非常に面倒くさくて細かい作業をたくさんおこなっています。
- スクレイピングも最初はなかなかうまくいかなかった
- カスタムフィールドを設定するためにはPHPを触る必要もある
- スプレッドシートをインポートしてもカスタムフィールドにうまく反映されなかったり
- アフィリエイトリンクに変な記号が入っていておかしくなっていたり
まあ、本当に試行錯誤の連続でした。
仕組みが完成するまでたしか1週間くらいかかったと思いますが、完成したあとは一瞬で数百ページを作成できるようになりました。
今後、別の買取案件をやる際にもこの仕組みを応用できるので、長い目で見れば超効率アップにつながるでしょう。
ショートコードでコンテンツを一元管理
コンテンツ作成に関しては、「ショートコード」を活用しました。
先ほどの方法で大量にページ作成したわけですが、もし修正したい箇所が出てきたときに1つずつさわるのは大変です。
そういうときのために、最初からコンテンツ内容はショートコードで管理できるようにしました。これで大量のページの更新も効率的におこなえます。
具体的に言うと、「すべてのページに表示させたい共通の内容」をショートコード機能を使って登録し、そのショートコードをページに貼ります。
ショートコードに登録したコンテンツ内容を変更すれば、そのショートコードを貼っているすべてのページに変更が同時に反映されます。
こうしてカスタムフィールドとショートコードをうまく連携させることにより、ページ作成とページ修正を超効率化させることに成功しました。
このようなシステムでサイトを構築しておくことによって、そのあとのメンテナンス作業が非常にやりやすくなります。
大量にページを作成したとしても、修正に時間がかかっていては意味がないので。
PPCアフィリエイトに限らず、アフィリエイトは検証と改善の繰り返しなので、修正を迅速におこなえるようにしておく必要があると考えています。
アフィリエイトリンクに計測用パラメータを仕込んだ
今回のように固有名詞ごとにページを何百個も作成・出稿する場合、問題になるのが
メンテナンスや分析が煩雑になる
ということです。
たとえば、成約が発生した時に、無数にあるページの中の「どのページから発生したのか?」を調べるのが大変です。
細かい分析やメンテナンスをするためには、それらのデータを把握しやすい環境を整えておく必要があります。
そこで「計測用パラメータ」を仕込みました。
計測用パラメータはこの案件を扱っているASPに実装されている機能で、アフィリエイトリンクの末尾に任意の文字を付与できるシステムです。
まあ、このASPには発生したページのリファラーが表示されるので、それを見れば「どのページから発生したのか」を識別できるのですが、計測用パラメータを設定しておけばページ単位ではなく「どのアフィリエイトリンクから発生したのか」までもわかります。
そのためにはもちろん、同じページの中でもアフィリエイトリンクごとに異なる計測用パラメータを付与しておく必要がありますが。
面倒ですが、そうすることによってアクセス解析上でも非常に分析しやすくなり、メンテナンスの幅が広がります。
たとえばページの中に複数のアフィリエイトリンクを置いている場合、「どのアフィリエイトリンクがクリックされたか」がわかります。
それにより、
- どこまで読まれているか
- どこがクリックされやすいか
などがわかるので、コンテンツを修正する際のガイドになります。
広告出稿編
次に、Googleに広告出稿するときにおこなったことを書きます。
- Ads Editorで大量出稿
Ads Editorで大量出稿
固有名詞で大量に作成したページを広告出稿するのは大変です。
- 広告グループの作成
- キーワードの入札
- 広告文の作成
この作業を800回繰り返さないといけないわけです。笑
そこで「Ads Editor」の出番です。コレを使えば何百という数の出稿が数分で終わってしまいます。
使い方に慣れるまでは時間がかかりますが、それでも数時間あればだいたい理解できましたし、数日で必要なことができるようになりました。
これは本当に便利です。Google広告の管理画面を見て本当にきちんと出稿できているのを確認したとき、感動しました。「素晴らしい!」ってつぶやきました。
Ads Editorはcsvデータをインポートして使いますが、サイト作成のときに作成していたcsvを再利用したのでその点は時間がかからずスムーズでした。
分析・メンテンス編
- リサーチアルチザンPROで詳細な分析を
リサーチアルチザンPROで詳細な分析を
ぼくは「リサーチアルチザンPRO」という有料のアクセス解析を使っていますが、コレの機能が非常に優秀で使いやすいです。
スクロールマップ | ユーザーがどこまでスクロールしたかが視覚的にわかる |
---|---|
ヒートマップ | ユーザーがどこをクリックしたのかが視覚的にわかる(色で表示) |
クリックマップ | ユーザーがどこをクリックしたのかが視覚的にわかる(点で表示) |
これらを活用することで、
- どこまで読まれたか
- どこがクリックされたか
を分析できようにしました。
リサーチアルチザンPROのこれらの機能に、先ほど書いた「計測用パラメータ」を組み合わせることで、より詳細な分析ができる環境が整いました。
リサーチアルチザンPROには他にも「訪問者録画」というストーカーのような機能があったり、細かい設定をマニアックにできたりするので、使い方次第で分析しまくれます(ぼくはまだまだ一部の機能しか使いこなせていませんが)。